少年時代、僕は友達がいなかった。
流行に全く興味が持てなくて、クラスメイトが何を言っているのかよくわからなかった

完全に浮いている存在
楽しくもなかった日々


思い出すのは誰かとの思い出じゃなく、息を飲むような夕暮れの空。
真っ赤な夕暮れ.jpg
5月 夕張市にて

夏の終わりの、少し物憂げな風の匂い。
風を感じる草.jpg
札幌市にて

いつも自然だけが癒してくれた


中学時代、少し悪いことに憧れて
仲間とつるんでタバコを吸ったり、酒を飲んだり大人になった気分

バカな話、しょーもない話をして
大人になれた気分に浸りたかったはずなのに、否応なく大人になってしまう時間の流れに不安も抱えてた

流行りは意識しだして、けれどどうもハマれなかった


高校時代、おちゃらけた日々
その日暮らし、志なんてものは持ち合わせておらず

恋にばかり憧れては、なんだかいつも寂しかった
流行の話題にはやっぱり興味がなくて、ただまた大人になっていくのが怖かった

学校は家から思いっきり遠く、帰りはいつも真っ暗。

そよぐ夜風に包まれて、見上げれば無言の星空
夜空.jpg
札幌市清田区にて

その瞬間だけはやたら落ち着いた

学校では一応友達と呼べる人たちはいるのに、なんだか誰ともわかり合えはしなかった
わかってる 嫌になるくらい個人主義だ
歪んでいる自分に嫌気がさした

社会に出てからもフワフワ浮いており
まるで馴染めなかった

大人なってしまって、真っ白なままの自分に絶望した
けれど、ある言葉に救われた。

「あなたには高い価値がある」

他人事だと思っていたその言葉を自分のものにしてみた
しばらくは腑に落ちなかったけれど、ある日ふと、

ああ、やっぱり人が好きなんだな
自分や人を嫌ったなら、その時点で人生終わりなんだと気がついた

それから少し変わった
人を力づけたり支える仕事をしようと決めて、そうなった

こんなに多くの人が暮らしているのに、多くの人と接する機会があるのに
同じように孤独を抱えている人はいるんだろう

人は勝手で、なんだか苦手
でも実は自分が一番勝手だとわかってる

だけど、どうしようもなく人が好きということにまた気がついてしまう
だから同じことで悩む人の役に、少しだけ立てるなら

よかったと思える

人のことは苦手、だけどやっぱり人が好き